パニック障害とは

パニック障害とは、実際にはパニックを起こすべき危機的状況ではないのに、脳が幻の危機を感知してパニック症状を起こしてしまう病気のことをいいます。パニック障害は、パニック発作、パニック症候群とも呼ばれます。
パニック障害の症状は、心臓発作に似ているところがあります。息苦しくなる、胸が痛くなるといった症状が突然生じて、汗が出たり体が震えたりします。しかし心電図に異常はみられません。
パニックを起こすべく状況でパニックを起こすこと。これ自体は別に異常なことではありません。そういった時に心臓がドキドキしたり、息苦しくなるのは、人間にそなわった、正常な反応といえます。
パニック障害の特徴は、その正常な反応が、通常のパニック時以外に起きるというところであって、生じた「反応」そのものには、異常や危険はないということを理解する必要があります。

パニック障害の症状・特徴

パニック障害の症状・特徴としては、特にパニックを起こすような場面でもないのに突然パニックを起こすということが挙げられます。
パニック障害は、「パニックアタック(panic attack)」「パニックディスオーダー(panic disorder)」とも呼ばれ、「panic disorder」から「PD」と略記される場合もあります。
パニック障害は、従来「不安神経症」とか「心臓神経症」とか呼ばれていたものを現代医学が分類しなおして生まれたものです。この背景には、パニック発作のメカニズムがわかってきたということがあります。
パニック症状を起こす原因としては、パニックを感知するセンサーが過敏になっていることがあげられます。これは火災報知機の誤動作をイメージするとわかりやすいでしょう。火災報知機が鳴るとびっくりするのは、当たり前の反応です。誤動作で鳴ったとしてもやはりびっくりするでしょう。この火災報知機のセンサーを直すこと、これがパニック障害の治療なのです。

パニック障害薬物療法

これまでは、パニック障害への適応が明記されたくすりはなかったために、三環系抗うつ薬や抗不安薬が使用されてきました。
しかし、パニック障害の発症に脳内神経伝達物質“セロトニン”や“ノルアドレナリン”のバランスの乱れが関係することが分かっています。そして、このセロトニン系に選択的に作用するSSRIという種類のくすりがパニック障害に非常に有効であることが臨床研究で証明されました。最近日本にも導入され、病院で処方されはじめています。
SSRIは、従来の抗うつ薬に比べ副作用も少なく、パニック障害に対する待望の新薬として期待されています。

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